今年も皆が卒業し、安堵と少し寂しさを感じる卒業式が終わりました。コロナ禍後2回目の謝恩会を開いてもらい、ゆっくりと卒業生たちと話をして別れを惜しむことができました。進学する皆さんには、これまで同様、学友たちと切磋琢磨して頑張ってもらえると嬉しいです。
3月末の週末には、出雲弥生の森博物館と島根県埋蔵文化財センターで、弥生中期土器併行関係研究会の土器見学会を開催しました。
今回も全国から60名ほどの方が集まってくださり、盛り上がりました。坂本さん、岩本さん、真木さんが、一括資料と搬入土器を、丁寧にピックアップし、見やすく資料を整えてくださり、有難かったです。年度末にも関わらず入念な準備をしてくださり、心より感謝いたします。吉備の土器編年が精緻化したので、これを参考にしつつ、吉備の土器様相と類似する出雲地域も、中期後葉の細分ができると良いなと思いました。また、甕の系統を意識しながら、中期前葉と中葉を整理しなおすと、さらに角度の高い編年になりそうです。若い方の参加も多く、これからが楽しみです。次回の土器見学会は、11月2,3日青森県です。砂沢遺跡の時期をどのようにとらえられるのか、期待が高まります。
そして、いよいよ入学式が終わり、新入生が入ってきました。今年の日本史研究学域入学者は、なんと160名ほど!例年よりも20名ほども多いので、賑やかになると思います。
毎年オリエンテーションの日には、桜が散ってしまったり、まだ十分に開花していなかったりするのですが、今年はちょうど桜の見ごろの時期になりました。最初の顔合わせ(クラス懇談会1)でも、新入生は硬くなりすぎずリラックスしすぎず、程よい緊張感で、よいスタートだなという印象でした。発掘を経験したことがあるという新入生もおり、発掘調査をしたいとのこと。
その日は、朴天秀先生からの本を持ってきてくれた、京都大学研究生の金さんと昼食をともにし、学生に大学構内の案内を頼みました。
新しい環境に身をおき、それぞれが新たなことに挑戦する始まりの季節。爽やかな風の吹く日となりました。
コメント
コメントを投稿