『古墳時代の窯と器』刊行!(2025₋12₋17)

 

昨日、誕生日にこの本が出版社から届きました。2013年に『弥生時代 土器生産の展開』(六一書房)を刊行して以来、12年ぶりの単著刊行となります。前回の本を刊行してから、少しずつ仕事の合間を見て書き溜めてきた論文を、一つの本にまとめました。ですので、前回の本の続編にあたります。既存の須恵器研究とも窯研究とも、韓式土器研究のどれにも当てはまらないかもしれません。野焼きと窯焼成の土器を総合的に扱うというのも、本書のねらいの一つです。土師器を製作し使用していた日本列島の人々は、須恵器をすんなりと導入しますが、これは実はとても不思議なことなのです。民族調査をすると、窯の導入に失敗する事例に出会うことが少なくありません。飛躍の大きい新たな技術を取り入れ、定着させるのは、とてもリスクが高く、成功する確率は低いのです。けれども、日本列島では、土師器よりもはるかに高い温度で焼成する、長胴の窯を非常に円滑に取り入れることに成功しました。これはなぜでしょうか。日本の考古学では、これまでそのような疑問はもたれていませんでした。けれども、飛躍した技術を取り入れられたことは事実であり、その背景にはきちんと理由があるのです。もし興味がある方は、是非本書を手に取ってみてください。そして、ご意見をお聞かせいただけると、とても嬉しく思います。


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