皆さん、連休はどのように過ごしていますか。大学に入ったばかりの1回生、考古学・文化遺産専攻に所属したての2回生、ゼミに初めて入った3回生、大学院入りたての大学院1回生、そして今年は博士後期課程1回生の大学院生も加わり、ソワソワした気分で新年度が始まりまました。今年の弥生・古墳ゼミの3回生は8名です(ほかのゼミも8名ずつ)。4月がはじまると、春学期の予定をたてて慌ただしくスタートするので、自転車操業になりがちです。連休は心を落ち着けて、研究面でも様々な負債を返済し、体制を立て直す時間です。
春は各博物館で特別展示を開催している時期でもあります。(原稿を書く合間に)博物館などへも行きました。今回訪れたのは、弥生・古墳ゼミの卒業生の藤原さんが主担当をした、『弥生の至宝 銅鐸』展(兵庫県立考古博物館)。兵庫県を中心とした多くの銅鐸展示とともに、実験の成果が披露されており、図録も藤原さんの色がでていて面白く読みました。錫約3.4%の含有量のデータを踏まえて銅鐸の製作実験が行われた様子について、インタビューを通して子細に伝える内容も興味深かったです。実験で実施された、青銅の溶解温度が1100度は少し高すぎるかなあという印象です。合金の成分(鉛)の割合を調整して、弥生時代にはもう少し温度を低くしているのではという感想を、中村大介さん(埼玉大学)が話していました。
次に、東播敬須恵器の展示を見に、三木市立みき歴史資料館へ向かいましたが、今年から祝日の翌日は休館になったとのことで、見られず。その代わりに、隣のたたら関係の資料館の展示を見ることができました。ここでも製鉄実験をしていたとは知らなかった!資料館の方も丁寧に説明してくださりました。出合窯の遺跡周辺をブラブラして地形を観察し、王塚古墳を見学してから、兵庫津ミュージアムへ。良いリフレッシュになりました。 弥生時代から古墳時代に関連する春季特別展示では、兵庫県立考古博物館のほかにも、近つ飛鳥博物館、弥生文化博物館、京都文化博物館、京都市考古資料館、橿原考古学研究所付属博物館、柏原市立資料館などがおすすめです。今年は、京都国立博物館、奈良国立博物館の特別展示も面白そうですね。もしよければ、天気の良い日に、出かけてみてはいかがでしょうか。
コメント
コメントを投稿