皆さん元気で頑張っていますか。金曜日に博士論文公開審査が終わり、一息ついています。
先週は、S原君が博士後期課程の特別研究発表に出席し、発表者のTさんや岡寺先生らと、夕食を食べながら久しぶりにゆっくり話をしました。木曜日のゼミにK下君が顔を出してくれ、今発掘調査をしている現場の話を聞きました。元気そうな様子で良かったです。
【900度近くなった窯の中の様子】 【焼成後の埴輪を眺める】
さて、ようやく埴輪焼成実験の様子をアップします。5月に埴輪作り、6月に焼成実験と、慌ただしくも楽しく実験を実施しました。梅雨に入ってから焼成を実施したので、雨が降らないかと心配しましたが、幸い窯焼成の1日目は夜9時ころまで雨が降らず、無事窯焚きと野焼きができました。
窯で焼成した、Kさんの鳥形埴輪は今回、無事に割れずに焼成できました!雨の降る夜中まで、熱い窯の焚口の前で体力を消耗する薪入れを粘り強くしてくれた、K君、I君、S君の頑張りには、脱帽です。
野焼きも、割れた埴輪があるものの、面白い成果がでるのではないかと期待されます。雨が入り込まないよう、野焼きの周囲に溝を掘ってくれたり、燃料の薪割りそのほか、皆で本当によく働きました。夕食のときに、土器で炊いてくれた米が美味しく、各自で持ってきた食材を鉄板の上で焼いておかずにして、バーベキューをしました。働いた後のバーベキューは最高です。
今回は、粘土と砂の混合の割合を変えて、4種類の胎土で実験をおこないました。焼成の実験ですが、作りやすさが混和量によって大きく変わるということが実感できたのも大きな成果でした。また、野焼きと窯焼きの黒斑の差が、今回はより明瞭にみえました。そして、野焼きで破損した埴輪と破損しなかった埴輪が、胎土とどのように相関するかも、検討したい点です。院生を中心にこれから検討を進めていきます。
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