3月10日に、OICキャンパスの発掘調査現場を考古学・文化遺産専攻の皆で見学しました。弥生時代の著名な遺跡、東奈良遺跡の近くに位置します。今回の調査地区は、同キャンパスで見つかった、庄内式期と考えられる列状土坑の西側にあたります。弥生時代後期~庄内式期と考えられる円形周溝墓と方形周溝墓が複数見つかりました。方形原理の弥生時代の墓から、円形原理の古墳時代の墓へと移行する過渡的な様相を示す墓群は、播磨地域から淀川流域で見つかっており、この遺跡もそのひとつと理解できます。今回の調査では、円形周溝墓と方形周溝墓が雑然と混在するのではなく、それぞれが列をなして形成されていることがわかってきました。
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