私が立命館大学の大学院生だった時は、日本史の大学院生と一緒に演習指導を受けました。長所もありましたがが、やはり今の体制はめぐまれているなというのが、正直な感想です。旧石器時代から現代にいたるまで、考古学研究で通史を描けるほど専門の時代の異なる教員から指導が受けられ、そのためにさまざまな時代を研究する大学院生とともに学べるという環境が素晴らしい。これは、和田先生が意図したことでもあるのでしょうね。ほかの大学にはあまりない特徴です。
同学年の発表は何度も聞くし、よく考えます。その時に、全く違う時代の発表を聞き、考えるのは非常に良い。そう思います。自分の専門の時代については、研究会や学会へ足を運び積極的に行動すれば情報を得られるし、最新の研究に触れられます。一方で、日本史など他分野は研究方法が異なるので少し遠くて、大学院生では理解が及びにくい。自分と異なる時代の考古学的研究発表というのは絶妙の距離感で、その試行錯誤の過程を見聞きし考えると、自分の研究を様々な側面から見ることにつながり気づきが生まれます。
これから社会にでて、苦労も多いかもしれませんが、遺跡の保存活用や生涯学習とのつながりなど、自分が研究してきたことが社会とつながる喜びを感じたることがあるのではないかと思います。また、大学で研究をしたくなったら戻ってきてください。
視野を広げて、頑張ってください。みんなに幸多きことを願って。 長友
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