皆さん、元気ですか?週末と平日の区別がしにくいので、生活のリズムを保つために、週末はブログを休むことにしました。皆さんは、生活リズムを保つためにどんな工夫をしていますか。
さて、今日は以下の本を紹介したいと思います。手元にあるはずの本が書棚から見つけられず、今回はインターネットから写真を拝借しました。
渡辺仁1990『縄文式階層化社会』六興出版 (六一書房 2000再版)
水稲農耕の余剰生産物が階層を形成する重要な要因とみられなくなったひとつの背景に、豊かな縄文時代像の確立があったのではないかと考えています。縄文農耕に関する議論は、藤森栄一や佐々木高明などにより古くから行われていましたが、階層化に結び付くという考えは強調されませんでした。一方で、渡辺仁は、農耕のない北米社会の民族学的研究を踏まえて階層化社会の構造を浮き彫りにし、大胆にも縄文時代の階層化を論じます。これには、強い批判があり、その多くは的を得たものでしたが、農耕の無い社会でも一定の格差が拡大しうるという理解は多方面に大きな影響を与えました。また、1992年から本格的な発掘調査がはじめられた青森県三内丸山遺跡では、クリ栽培やおよそ1500年間にわたり継続する集落の姿が明らかにされ、豊かな縄文時代という像をまざまざと私たちにみせつけました。
この書籍にあらわされた研究は、縄文時代研究の典型というよりはむしろユニークな研究法といえますが、大変面白い内容です。是非手に取って読んでみてください。
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