考古学談話会(2019/7/6)

考古学文化遺産専攻の談話会がありました。今年は、以下のような内容で4本の発表をしていただきました。


1.妹尾祐介(滋賀県立琵琶湖博物館)「近畿地方における凸帯文土器の地域性と弥生土器様式の成立」
2.伊庭功(滋賀県教育委員会)「弥生土器の地域色はどのようにあらわれるのか」
3.木村孝一郎(福井県教育庁埋蔵文化財調査センター)「越前焼の生産体制と流通の推移-越前焼の総合調査事業の成果から-」
4.瀬口眞司(滋賀県文化財保護協会)「土偶とはなにか/その本質を探る」

各ゼミに関連する時代の発表をしていただくのですが、弥生古墳時代においては、伊庭さん(1985年卒業生)に近江地域の弥生土器の変遷について発表していただきました。「様式論」「型式論」およびこれらに対する批判も踏まえつつ、土器様相を系統に分けて整理するという興味深い内容でした。近江地域は、東日本と西日本の接点となる非常に重要な地域であるだけに、複雑な地域色と土器の様相を呈しています。今後、伊庭さんの展開される研究も注目されます。

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